作り方は簡単!図案をカレンダーに下書きし、あらかじめ刺す箇所には穴を開けて針を通していきます。
布への刺繍が苦手な方も、工作気分で気軽に楽しむことが出来ると思いますよ。
紙刺繍で飾ろう!7月のカレンダーの作り方
- 市販のカレンダー(見本は無印良品の卓上カレンダーを使用)
- 刺繍糸:適量(見本はコスモ25番刺繍糸100白、2412水色、218青を使用)
Step.1
見本は無印良品の卓上カレンダーを使っています。
裏面は翌月のメモ欄になっているので、なるべく邪魔しない場所に刺していきます。
まずは図案を鉛筆で下書きしていきます。
水平線のラインを引き、月の数字の上から水平線に向けてなだらかな曲線を描きます。
Step.2
曲線を目安にしながら雲の輪郭を描いていきます。
お好きな雲にしていいと思いますが、見本は同じ大きさを繋げ、水平線との境目につながるように小さめの半円を足しています。
Step.3
大きな雲の内側にスペースが空いているので、小さめの雲を描き足してバランスを整えます。
雲の輪郭はフリーハンドで構いませんが、円定規を使うと便利です。
Step.4
続いてヨットの図案を下書きします。
水平線に浮かぶように描きたいので、水平線に接する部分から描くとバランスがとりやすくなります。
船体から伸びるマスト(支柱)は少しだけ中央からずらして描きます。
Step.5
セイル(帆)は左右で大きさと高さを少し変えて描くとヨットらしくなります。
これで下書きの完成です。
Step.6
穴を開ける部分に印をつけていきます。
画像ではわかりやすく赤ペンを使用していますが、実際に作業する場合は後で消すので鉛筆で印をつけます。
印は線の端の部分、線と線が交わる箇所には必ず必要です。
曲線の部分は少し細かく(2〜3mm幅)、直線は5〜7mm幅で印をつけます。(画像参照)
Step.7
カッティングマットなど固いものの上で目打ちや針を使って穴を開けていきます。
画像中央のカルコという大工道具(ホームセンターで販売されています)も、持ちやすく穴を開けやすいのでおすすめです。
穴は大き過ぎると隣の穴と繋がってしまったりするので、画像くらいのほんの少し開ける程度にします。
Step.8
穴を開け終わったら、下書きの線を消します。
図案が複雑で刺す時にわからなくなりそうであれば、この時点で写真を撮っておきます。
Step.9
雲、水平線、ヨットのどれからでも刺し始めて構いません。
雲はアウトラインステッチで刺していきます。
25番刺繍糸は6本で1束になっているので、50〜60cmでカットして必要な本数を1本ずつ引き出して使います。
100番(白)を3本針に通し、片方に玉結びをします。
まず裏側から針を出し、糸を全部引き出します。
Step.10
2つ先の穴に針を入れ、糸は少し残しておきます。
穴に刺しやすいように台紙を裏返しにし、1つ手前の穴から針を入れます。
Step.11
残しておいた糸を割らないように糸の上側から針を引き抜き、糸を全部引き出します。
Step.12
引き出した穴から2つ先の穴に針を入れ、ステップ10、11を繰り返して刺していきます。
Step.13
角度のある部分は一旦ステッチを終わらせると綺麗なラインになるので、2つ先の穴(次のカーブ)に進まずに1つ先の穴に針を入れてステッチを終わらせます。
Step.14
カーブの始まりは前のカーブの終わりと同じ穴なので、糸が抜けてしまわないように玉留めをしてカーブの端から刺し始めてもいいですし、次の方法で刺し始めることもできます。
台紙を裏返しにして、刺し始めの2つ先の穴から針を入れます。
表に返し、2つ手前(本来なら刺し始め)の穴に針を入れ、糸を少し残しておきます。
Step.15
台紙を裏返しにして1つ先の穴から針を入れ、表に返しして残した糸の上側から針を引き出します。
あとはアウトラインステッチを続けます。
Step.16
下の雲も同じように刺して雲の図案の出来上がりです。
刺し終わりは玉留めで終わります。
Step.17
水平線は2412番(水色)を3本取りでバックステッチで刺します。
Step.18
ヨットは100番(白)、218番(青)をそれぞれ3本取りで刺しました。
これで全ての図案の出来上がりです。
Step.19
お手持ちの糸を使ってアレンジしてみてくださいね。
作り方のポイント
穴を大きく開け過ぎると近くの穴と繋がってしまったりするので、ほんの少し穴が開く程度にしておきます。
日付欄をステッチしたりしても素敵です。
このアイテムを作ったきっかけ
シンプルなカレンダーに少し手を加えて、手作りの雰囲気を感じられるようなものを、と思い毎月のシリーズとして作っています。
今月は夏空をイメージして雲と水平線、ヨットを刺繍してみました。