見るだけでホッコリ、癒されます。
成長とともに、描けるイラストが変化するのも面白いものです。
イラストをそのまま額に入れて飾るのもいいですが、今回はそっくりそのまま刺繍にしてみました。
お部屋にちょこんと飾ってみませんか。
子どものイラストを刺繍で残そう!〈第一弾〉の作り方
- 子どものイラスト(今回は線で仕上げるので、できたら線で描かれたもの)
- フォトフレーム(イラストに合わせて入る大きさのもの)
- 刺繍する布:フォトフレームの大きさより2センチ程大きめ
- 複写紙
- お好きな刺繍糸:適量
Step.1
イラストを鉛筆でトレーシングペーパーに写します。
Step.2
布の上に複写紙、その上にトレーシングペーパーを重ねます。
複写紙は片面タイプで水で消えるものが使いやすいです。
トレースしているうちにズレてくるのを防ぐために、2箇所(大きな場合は3箇所)マスキングテープかまち針でとめます。
複写紙がイラストより小さな場合は、布とトレーシングペーパーだけとめて、複写紙はその都度ずらして使います。
Step.3
ボールペン(細字)で上から強めになぞります。
トレーサーでももちろん構いません。
ボールペンだとトレースした部分に色がついてわかりやすく、トレース漏れを防ぐ事もできます。
上手にトレースするコツは、少しずつ短めに細かく、そして何度も往復させながらなぞる事です。
Step.4
布を刺繍枠にはめます。
刺繍枠に布を張る際のポイントとしては布の縦糸と横糸を均等に張ることです。(良い例)
ピンと張ろうとして布が歪んでしまうと、出来上がった刺繍も歪みやすくなってしまいます。(間違いやすい例)
(写真はわかりやすいようにボーダー柄の布を使用しています)
Step.5
刺繍糸を準備します。
イラストのサイズも小さめで線も細いので、25番刺繍糸を2本取りで使用していきます。
出来上がりの写真を参考に、イラストの大きさや線の太さによって変えてみてください。
刺し始めは、玉結びではじめて大丈夫です。
ただ刺繍の場合は、後から同じ部分を刺す事があり、玉結びをしている部分はかたくて刺しにくくなってしまいます。
なので今回は、玉結びをしない刺しはじめのやり方をご紹介したいと思います。
使う刺繍糸が偶数(2本、4本、6本取り)の場合のみにしか使えませんが、とっても簡単なので玉結びが苦手な方はやってみてくださいね。
Step.6
【玉結びをしない、刺繍の刺し始めのやり方(2本取り)】
1.刺繍糸を1本用意して半分に折ります
2.輪になっている方を針に通します
3.輪になっている方を長めにしておきます
4.布の裏面から表面に針を出します(糸を全部抜ききらず、裏面にある程度残しておいてください)
5.ひと針進んで裏面に針を入れます
6.裏面に残しておいた輪っかの中に針を通します
7.糸を全部引きます。
次に表面に針を出す時は、5の穴に刺すと糸が抜けてしまうので、違うところから出してくださいね。
4本取りにしたい場合は2本用意します(6本取りにしたい場合は3本です)。
Step.7
今回はアウトラインステッチを使います。
他にも、バックステッチやチェーンステッチも、線の刺繍に使えますので、またの機会にご紹介したいと思います。
刺しはじめの位置は線の刺繍の場合、端からがやりやすいです。
端がない場合は、できるだけまっすぐのところからはじめてみてください。
ステッチの間隔は糸の太さによりますが、2本取りの場合は2〜3ミリ先に針を出すと綺麗に仕上がります。(写真を参考にしてみてください)
Step.8
角の部分は続けて刺すと丸くなってしまうので、いったんステッチを終わらせてから(写真1)、次のラインへ進めます。(写真2.3)
Step.9
アウトラインステッチの刺し終わりの方法を2種類ご紹介したいと思います。
1つ目は裏面の糸に絡ませて止める方法。
2つ目は玉結びを使って止める方法です。
私はその時によって使いわけています。
普段は絡ませて止めていますが、ステッチ数が少なくて絡ませられない場合などは玉結びで止めています。
Step.10
【アウトラインステッチの刺し終わりの方法(裏面に絡ませて止める)】
周りのステッチに2〜3回針をくぐらせます。
いったん糸を引いて平らにします。
逆方向に2〜3回針をくぐらせます。
最後ははみ出た部分の糸を切ります。
Step.11
【アウトラインステッチの刺し終わりの方法(玉結びで止める)】
ひとつ前のステッチに針をくぐらせます。
くぐらせる途中にできる、糸の輪っかに針を通して糸を引きます。
これを2〜3回繰り返し、残った糸を切ります。
Step.12
これで刺繍の完成です。
Step.13
霧吹きで布をしっかりと濡らしてから、アイロンをかけます。
ステッチが潰れるので、裏面からかけます。
アイロンは中温で、中心から外にむかって縦方向と横方向にまっすぐにかけます。
斜めにかけると布が伸びてしまうので、ハンカチにアイロンをかけるイメージです。
刺繍部分はステッチの間にシワが残りやすいので、手で少し引っ張りながらかけます。
Step.14
フォトフレームにはめて、完成です!
今回は簡単に外して取り替えられるようにマスキングテープを使っていますが、ずっとそのままとっておく場合は両面テープやボンドをご使用ください。
透明のプレートは長く保管される場合にホコリ防止としてつけておくといいと思います。
作り方のポイント
イラストは全部を使わなくても、ママが気に入った部分だけ使ってもいいと思います。
額に合わせて拡大縮小コピーしてもいいですね。
小さなお子さんのグルグル描いただけのイラストだって、額いっぱいに広げて刺せば素敵なアート作品の出来上がりです!
このアイテムを作ったきっかけ
我が家の息子はお絵描き&工作好き。
厚紙にお絵描きしたイラストを切り取ってお人形ごっこをしたり、ゲームに見立てたりして遊んでいます。
まぁ!可愛い!とこちらが思ったイラストも、あっという間に遊んでぐちゃぐちゃに。。。
そうなる前になんとか残しておきたいと思ったのがきっかけです。