節分に、焼いたいわしの頭にヒイラギの枝を刺したものを飾る風習のことで、別名「ヒイラギいわし」。
いわしを焼くときに出る煙と強い臭いで邪気を払い、尖ったヒイラギで鬼の目を刺すという魔除けや厄払いの意味があるそうです。
コラムの最後にダウンロードできる刺繍図案がありますので、ぜひ刺してみてくださいね。
【図案付き】節分いわしの刺繍の作り方
布:1枚
コスモ25番刺繍糸:100番(白)、152A番(薄いグレー)、338番(緑)、345番(赤)、600番(黒)、2040番(茶)
DMC 25番刺繍糸:414番(濃いグレー)
Step.1
コラムの最後にある刺繍図案をダウンロードして印刷し、布に図案を写します。
図案が動かないように、布にまち針で固定します。
チャコペーパーを、インクがついている面を下にして図案と布の間に置き、トレーサー(ボールペンでも可)で線をなぞってください。
Step.2
刺繍枠をはめて布をぴんと張った状態で刺繍を始めます。
イワシの目は1本取りなので、刺繍糸の束から1本引き抜いて針穴に通してください。(長さは60cm程度が刺しやすいです。)
【刺し始めのやり方】
布の上から針を刺し、小さな並縫いを2目入れ、糸をぎりぎりまで引きます。糸端を少し残して1つ前の穴に刺すと糸が絡まってとまるので、出ている糸を切ります。(裏に玉結びがあると刺繍しにくい場合があるため、この方法がおすすめです。)
Step.3
イワシの目を1本取りのサテンステッチで刺します。
真ん中から刺し始め、上下を交互に埋めるように刺すとバランスを取りやすいです。
Step.4
糸を変えます。裏の糸を2回すくって絡ませてから、糸端を切ってください。
新しい糸にする時も、裏の糸を2回すくって糸を絡ませると解けないので、玉結びは不要です。
Step.5
ここからは、指定箇所以外2本取りで刺繍します。
目の周りをアウトラインステッチで刺します。
Step.6
目の上をサテンステッチで刺します。
Step.7
エラをサテンステッチで刺します。
斜めの向きで刺してください。
Step.8
エラの左右をサテンステッチで刺します。
口元は細かいステッチになりますが、後でストレートステッチで隠しますので、キレイに刺せなくても大丈夫です。
Step.9
口をストレートステッチで刺します。
Step.10
葉をチェーンステッチで刺します。
まず輪郭を刺します。尖っている箇所まで来たら、いったんチェーンステッチを終わらせます。
この時に、少し先に針を入れると、鋭い葉先が表現できます。
その後、最後の輪の中から針を出して続きを刺してください。
Step.11
輪郭が刺せたら中もチェーンステッチで刺します。
他の2枚の葉も同様に刺してください。
Step.12
枝と葉の葉脈を3本取りのアウトラインステッチで刺します。
Step.13
赤い実を6本取りのフレンチノットステッチ(2回巻き)で刺したら刺繍の完成です!
Step.14
図案を写したチャコペーパーの線を水で消します。
綿棒に水を含ませてチョンチョンと布に染み込ませるか、水道の水で洗い流してください。
Step.15
アイロンをかけます。
アイロン台と布の間にタオルを敷いて、刺繍した面を下にしてかけると、刺繍が潰れすぎないのでおすすめです。布を軽く引っ張りながらアイロンをかけて、しわが取れたら完成です!
作り方のポイント
特に難しいステッチはありません。ヒイラギの葉を尖らせることを意識して刺してみてくださいね。
このアイテムを作ったきっかけ
節分に向けて刺繍しました。
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