初心者の方にとって、初めて毛糸玉を使い始めるとき、どこが糸端なのかわかりにくいかもしれません。
また、糸を中心から引き出したときに、ぐちゃっとした塊ごと外にでてきてしまったり、絡まってしまったり、焦った経験はありませんか?
そんなときも、慌てなくて大丈夫です!
このコラムでは、毛糸の糸端の取り出し方をご紹介します。
毛糸の巻き方別!糸端の取り出し方
毛糸玉の形状は、①丸い形のドーナツ巻き、②縦長の俵巻き、③コーン巻きなどがあります。
基本的に①ドーナツ巻きと②俵巻きの毛糸の場合、糸端は真ん中の空洞になっているところから取り出します。
外側にも糸端がありますが、こちらから編み始めると毛糸玉がコロコロ転がってしまい、編みにくさを感じます。
①丸い形のドーナツ巻きの毛糸
まず毛糸についているラベルをはずします。
ラベルには、毛糸の色番号やロットが記載されています。また、洗濯方法も書かれています。
これらの情報は、毛糸を買い足したいときに便利ですので、なくさないように編み上がるまでは保管しておきましょう。
毛糸のメーカーさんによっては、取り出す時に糸端が見つかりやすいよう、ラベルの形状が工夫されています。
ラベルをはがした後、中心部から1本出ている毛糸を見つけるか、指先を使って中心から糸端を探すようにします。
この毛糸のラベルのように、とっかかり部分があれば手掛かりにすると良いですね。
②縦長の俵巻き
縦方向に毛糸を持ちます。毛糸の上側から中心に指を入れ、糸端の手がかりを探します。
(メーカーさんによっては、上側に1本毛糸が飛び出たようになっている場合があります。)
ここで無理やり引っ張ってしまうと、絡まったり、結び目ができてしまったりする原因になります。
深呼吸をして、からまっている箇所を根気よく解いていきましょう。
どうしようもない状態になっていたら、潔く切ってしまっても良いと思います。
小さな塊にした方が解きやすくなります。からまった箇所を切って解けた糸は、とじはぎなどに使うと良いですね。
少しずつ糸口が見えてきます。
ここまで解けてきたら、わたしは本体に余分な毛糸を巻きつけてしまいます。
編んでいる時、毛糸がコロコロ転がるのが嫌な方は、そのまま編み進めてしまって良いと思います。
毛糸の本体に糸を巻き付けた状態です。
③コーン巻き
コーン巻きの糸はあまり馴染みがないかもしれませんが、時々、見かけるようになってきました。
コーン巻きの毛糸は、毛糸の継ぎ目がない状態でコーンに巻き取られています。
1本の糸が長く繋がっているおかげで、結び目のない編み地を作ることができます。
またコーン巻きは、一般的に外側に糸端が見えているので、内側から毛糸を取り出す必要がありません。簡単に糸端を見つけて、そのまま編むことができます。
コーン巻きは編んでいる時にコロコロ転がりやすいです。
すべりの良いバッグやカゴに入れたり、芯になる道具(キッチンペーパーのスタンドなど)を使って縦置きに固定したり、コーンがあまり動かないように安定させると編みやすいですね。
編んでいる途中に毛糸が絡まない、おすすめの方法
編み物をしていると、引き出した毛糸が絡まってしまうことがあると思います。
そんなときに、糸端が絡まず、スルスルと取り出しやすくなるような、ひと工夫をご紹介します。
使うのは、台所の排水溝用のストッキングタイプのネットです。
毛糸玉をネットに入れ、中心から糸端が取り出しやすいようにやさしくカバーをします。
毛糸玉がカバーされ、外側の糸端が飛び出てこなくなります。糸が絡まる心配もなく、わずらわしさが軽減されておすすめです。
ストッキングタイプの排水溝ネットは柔らかく、かさばらないので、毛糸を収納する時にも便利なアイテムです。
また、小さめの巾着や、エコバッグに毛糸を入れ、カゴにひとまとめにして編んだりもします。
使っている毛糸をひとまとめにしておくと、家の中での移動にも便利です。
さて、毛糸の取り出し方のヒントになったでしょうか?
編んでいる最中は、毛糸を引っ張り出して作業するので、毛糸玉が転がったり絡まったりしがちですよね。
ご紹介したように、排水溝ネットやカゴを活用して、編みやすいように工夫してみてくださいね。
ちなみに余談ですが、毛糸の糸端を取り出すための「ヤーンカバー」や「ヤーンホルダー」と呼ばれる専用アイテムがデンマークにはあるそうですよ。毛糸を取り出すときの悩みは世界共通なんですね!
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