手縫いで何かを作るときに必ず必要な「玉結び」「玉止め(玉留め)」。
結び目を作るだけですが、意外と上手にできなくて、見た目が汚くなってしまうこともあります。
この記事では、玉結び&玉止めの基本的なやり方だけじゃなく、きれいな結び目を作るコツや、糸の長さが足りない時に無理やり玉止めをする方法をご紹介します。
手縫いの基礎知識。玉結びと玉止めの違い
玉結びと玉止めは、どちらも糸が布から抜け落ちないように、結び目を作る作業です。
どちらも同じ用途ですが、使うシーンによって言葉が使い分けられています。
- 玉結び:縫い始めの糸端の処理
- 玉止め:縫い終わりの糸の始末
玉止めと玉留めに、違いはありません。
【縫いはじめ】玉結びの種類とやり方
縫いはじめに行う「玉結び」は、2つのやり方があります。
出来上がりに違いはないので、やりやすいほうで行ってくださいね。
針を使った玉結びのやり方
指だけで作る玉結びのやり方
【縫い終わり】玉止めのやり方
続いて、縫い終わりに行う「玉止め」のやり方を解説していきます。
糸の長さが足りない時の、玉止めのやりかた
もう少しで縫い終わるから、糸を替えずに最後まで行きたい!ということありますよね…。
でも、いざ玉結びをしようとすると、糸の長さが足りなくて困ったことないですか?
糸の長さが足りない時に玉止めをする方法をご紹介します。
玉結び・玉止めを動画で解説!
玉結びと玉止め、糸が足りない時のやり方を動画で解説しています。
画像じゃいまいちわからない!という方は、ぜひご覧くださいね。
玉結び・玉止めがうまくできないときの原因とコツ
玉結びや玉止めがきれいにできない!失敗しちゃう!という時もありますよね。
上手に玉結びや玉止めを作る、ちょっとしたコツと注意点をご紹介します。
途中で輪ができる、絡まる
針を使った玉結びをするときに、糸の途中で輪ができて結び目(コブ)ができたり、糸が絡んでしまう失敗があります。
このように玉結びがうまくできない原因は、2点。
- 糸が長すぎる
- 糸がねじれている
縫い途中で糸が足りなくなるのが嫌で、はじめから長い糸で縫おうとしていませんか?
糸が長いと絡まって失敗しやすくなります。糸を通した針を持ったときに、ヒジまでの距離+15cmくらいの長さが適切です。
また、糸がくるくるっとねじれていると途中で絡まり、失敗しやすくなります。糸をまっすぐの状態にしてから玉結び・玉止めをしてみましょう。
玉止めが浮く、根元に作れない
縫い終わりに玉止めを行うとき、結び目が布から浮いてしまうこともよくありますよね。
針に糸を巻き付けるときに、針が縫い終わりの地点から離れていると、玉止めが浮いてしまいます。
縫い終わりの地点にピッタリくっつけて玉止めをすれば、きれいにできます。
なお、玉止めを根元に作れなかったときでも、返し縫いをしておけば気になりませんよ。
玉結び・玉止めがほどける
糸を引っ張ると結び目がほどけてしまうときは、次の2点をチェックしてみてください。
- 結び目がゆるい
- 結び目のギリギリで余った糸を切っている
糸を引き抜く際は、指先で結び目をギュッと強めにつまんで固定してから引き抜いてみてください。
また結び目が、糸の端からすこし距離のある個所にできてしまったとき、余った糸を切ることも多いですよね。
この時に結び目のギリギリのところで糸を切ってしまうと、ほどけやすくなります。結び目から3mm~5mmほどは余分な糸を残しておきましょう。
玉が小さくてすり抜ける
目の粗い布を使う場合、玉結びが小さいと隙間からすり抜けてしまうことがあります。
針で玉結びを作るなら、針に巻き付ける回数を増やして、大きめの結び目を作ってみましょう。指で作るなら2・3回繰り返して玉を大きくします。
それでも玉結びが布をすり抜けてしまう場合は、縫い初めに返し縫いをしましょう。
手縫いの場合、縫い始めには「玉結び」を、縫い終わりには「玉止め(玉留め)」をして、縫い目がほどけるのを防ぎます。玉結びや玉止めだけじゃなく、ミシンのように「返し縫い」を行うこともあります。目の粗い布で、結び目がほどけてしま[…]
まとめ
玉結びは2種類あり、針を使った方法と、指だけで結び目を作る方法があります。どちらでも、自分のやりやすい方法で行いましょう。
玉止めは、縫い終わりの地点から離れたところで針に糸を巻き付けると、結び目が浮いてしまいます。縫い終わりの地点にピッタリつけて、結び目を作るのがコツです。
玉結び・玉止めは、手縫いの必須科目です!解けたりゆるんだりしないように、練習してみてくださいね。
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