巾着袋やバッグなど、どんな作品でも多用されるのが「三つ折り縫い」です。
直線の三つ折り縫いは、特に難しい作業ではありませんが、カーブ(曲線)や角はちょっとしたコツが必要!
ここでは三つ折り縫いの基本から、迷いがちな曲線と角の三つ折りの方法まで詳しく解説していきます。
手芸における、三つ折りとは?
三つ折り縫いとは、布端の始末のやりかたの1つで、非常によく使われる縫い方です。
布端を2回折り込んで始末をすることで、布がほつれず、見た目もきれいに仕上がります。ミシンじゃなくても手縫いでも可能です。
ただし三つ折りは、生地が3枚分重なるので、厚みがでてしまいます。
厚手の生地だとゴロゴロしてしまうのと、硬くて縫いにくくなります。
布端の始末は三つ折り縫い以外にも、「裁ち目かがり(ジグザグ縫い)」や「袋縫い」「伏せ縫い」、バイアステープによるパイピングなどの方法もあります。
三つ折りをする前に!
三つ折りをする前に、必ず地直しをしておきましょう!
買ってきたばかりの生地は、曲がって裁断されていることも多いです。斜めのまま三つ折りをすると、きれいに仕上がりません。
三つ折りをする前に、生地をまっすぐに整える作業をしてくださいね。
>>地の目を通す方法はこちら
三つ折り縫いのやり方
まずは基本的な三つ折り縫いのやり方をご紹介します。
主に2つのやり方があります。
基本の三つ折り
完全三つ折り
基本の三つ折り縫いも、完全三つ折りも、縫いあがった時の見た目に変わりはありません。
ただし、基本の三つ折り縫いは折り幅が異なるので、薄い生地だと、折り返した部分が透けてしまいます。
薄手の生地で三つ折りをするときは、完全三つ折り縫いでやったほうがきれいに仕上がりますよ。
手縫いで三つ折り縫いをするときのやり方
手縫いで三つ折り縫いをするときは、まつり縫いや並縫いで行います。
まつり縫いで仕上げると、表からの縫い目が目立ちません。
ズボンの裾上げなどの際には、まつり縫いで三つ折り縫いをするといいでしょう。
まつり縫いの詳しいやり方は、こちら↓のコラムで解説しています。
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並縫いで仕上げると、このようにステッチが表と裏に出ます。
あえてステッチを見せたいときや、まつり縫いが苦手な方は並縫いがおすすめです。
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カーブ(曲線)の三つ折り
カーブを三つ折りするのは難しく、少し手間がかかります。
ポイントはアイロンできれいな曲線の折り目を付けておくこと!やり方を詳しく解説していきます。
角の三つ折り縫い(額縁縫い・額縁仕立て)
ランチョンマットなど、角を三つ折りにして縫う場合、縦横の折り目が重なるので厚みが増して縫いにくくなります。見た目もあまり美しくないですよね。
角を三つ折り縫いするときは「額縁縫い(額縁仕立て)」というやり方で行うと、見た目がグッと美しくなりますよ。
【動画】角の三つ折りのやり方(額縁縫い)
三つ折りで行う角の処理は、こちらの動画でも詳しく解説しています!
画像だけじゃよくわからない…という方は、ぜひご覧くださいね。
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