スナップボタンの付け方解説!コツとくるみスナップのやり方も

スナップボタンのつけ方

カーディガンなどのお洋服、ベビー用スタイ、ポーチなどの小物など、なにかと出番の多いスナップボタン。

お裁縫初心者さんでも簡単にスナップボタンを付けられるように、写真付きで細かくやり方をご紹介します。

より頑丈に、見た目もきれいなつけ方を解説していきます。

スナップボタンの縫いつけ方

ここでは、縫い付けるタイプのスナップボタンのつけ方を解説します。

スナップボタンをつける糸は、ボタン付け糸などの手縫い糸を使いましょう(手縫い糸がない場合は、ミシン糸でももちろんOK)。ここでは2本取りで行いますが、1本で大丈夫です。

まずは凸(オス)のパーツからつけていきます。

ボタンをつける箇所にしるしをつけておきます。
ボタンをつける箇所にしるしをつけておきます。ボタンの真ん中と、外側の1か所につけておくとやりやすいですよ。
布の表から針を入れます
玉結びをしたら、布の表から針を入れます。中心につけた印から針を入れ、外側の印に出します。
まち針でスナップボタンを留めます
スナップボタンが動かないように、まち針でとめておきましょう。
ボタンの外側から針を入れ、穴の中に出します
ボタンの外側から針を入れ、穴の中に出します。
糸を引く前に、輪の状態でいったん止めておきます。
糸を引く前に、輪の状態でいったん止めておきます。
輪の中に針をくぐらせます
輪の中に針をくぐらせて、糸を引きます。
糸を引きます
ひと目縫えました。
続けてスナップボタンを縫い付けます
すぐ隣に針を刺し、穴の中に出します。

ボタンの穴の大きさに応じて、3~5回同じように縫いましょう。
ボタンの穴の大きさに応じて、3~5回同じように縫いましょう。
次の穴に移動します
布の裏に針を通して、次の穴に移動します。
すべての穴を縫えたら、離れたところに針を出します
すべての穴を縫えたら、布の裏を通して離れたところに針を出します。
玉止めをします
玉止めをします。
離れたところに針を出します
離れたところに針を出して強く引き、玉止めをスナップボタンの裏に隠します。
スナップボタンがつけられました
スナップボタンの凸(オス)がつけられました。
スナップボタンをつける位置を決める
凹(メス)パーツをつける位置を決めるために、凸(オス)を布に強めに押し付けます。
スナップボタンをつける位置を決める
布がへこんだ箇所に、チャコペンで目印をつけておきます
布が少しへこんだところにチャコペンでしるしをつけ、凹パーツも同様に縫い付けます。
スナップボタンが縫い付けられた
スナップボタンが縫い付けられました!

もっと簡単にスナップボタンをつける方法は?

今回は糸の輪の中に針を通すことで、より頑丈につける方法をご紹介しました。
もっと簡単につけたいときは、輪にくぐらせずに、普通のたてまつりで縫いつけてくださいね。

スナップボタンの向きは、どっちが上?

スナップボタンの凹凸

スナップボタンには凹凸(メスとオス)があるので、どっちを上につけるか迷いますね。

基本的には、上からかぶせる方に凸(オス)のボタンを付けます。洋服なら上前に凸、下前に凹です。

とはいえ逆にしてしまっても問題ありません。市販のお洋服だと、ベビー服と大人服でスナップボタンの向きが異なっていたりもします。

あまり気にせず、つけてしまって大丈夫ですよ。

【くるみスナップ】スナップボタンを布でくるんで目立たないようにする方法

スナップボタンは布に合わせると、意外と目立ってしまいますよね。

なるべく目立たないようにスナップボタンをつけたい!というときは、布でくるんで「くるみスナップボタン」にするのがオススメです。

スナップボタンより一回り大きく布をカットします
スナップボタンより一回り大きく布をカットします。
布の中心に目打ちで穴をあけます
布の中心に目打ちで穴をあけます(凸パーツのみ)。穴のほつれが気になる場合は、ほつれ止めを塗っておきましょう。
穴にスナップボタンの出っ張りを入れる
穴にスナップボタン(凸)の出っ張りを入れます。
スナップボタンの周りをぐし縫いします
スナップボタンの周りをぐし縫い(なみ縫い)します。
糸を絞ってボタンをくるみます
糸を絞ってボタンをくるみます。
絞った布がゆるまないように、何度か針を刺して止めます
絞った布がゆるまないように、ギャザーの部分に針を刺して返し縫いして玉止めします。
クルミスナップ
余分なぬいしろはカットして、なるべく平らになるように仕上げます。凹パーツも同様の手順で作ります。
クルミスナップ
くるみスナップができました。
クルミスナップ
布と同じ色の糸で縫い付けると、こんなに目立たなくなりますよ。

クルミスナップ

くるみスナップは、布の厚さがあるので少し噛み合わせが悪くなります。くるむ布はなるべく薄手のものを選ぶといいでしょう。

またサイズの小さいスナップボタンだと、ボタンが止まらなくなることもあります。(今回は10mmのスナップボタンを使いましたが、かなりギリギリでした…)

くるみスナップにするときは、10mm以上で大きめのスナップボタンがオススメです。

初心者でも上手に&簡単にスナップボタンをつけるコツ

スナップボタンをつけるときは、2つのポイントに気を付けてみてください。

1つ目は、糸をしっかりと引いて縫い付けること!

糸がゆるいとグラグラして安定しません。ボタンが取れやすくなるので、しっかりと布につけた状態で縫い付けましょう。

スナップボタンをつけるコツ

2つ目のポイントは、縫い付けた糸が重ならないようにすること!

これは見た目の話ですが、糸が重なったりクロスしているより、整列していたほうが美しく見えますよ。

スナップボタンをつけるコツ

スナップボタンの種類

スナップボタンには、縫い付けるタイプと、打ち具などの道具が必要で縫わないタイプがあります。

縫い付けるタイプ
最もオーソドックスで使い勝手がいいスナップボタンで、値段も安い。 縫い付けるだけなので特別な道具は不要。金属製やプラスチック製がある。
道具が必要なタイプ
アメリカンホック、バネホックなど。プラ製のものは、スタイなどのベビー服や子供服によく使われる。 打ち具やトンカチ、ハンディプレスなどの道具が必要だが、打ち具なしでつけられるタイプもあり。

縫い付けるスナップボタンは道具がいらないのでお手軽です。ただし付け外しの際に縫い付けた糸に力が加わるので、経年劣化により取れてしまう可能性はあります。

アメリカンホックなどの縫わないで打ち付けるタイプは、ボタン自体に布をしっかり咬ませるので取れる心配はほとんどなし。ただし道具をそろえる必要があります。(ボタンとセットになっている商品もあります)

アイテムによってどちらを使うべき!という決まりはないので、お好みで選んでくださいね。

スナップボタンのサイズの選び方

スナップボタンは1cm未満の小さなものから、1.5cm以上の大きなものまで、サイズが様々です。

大きなサイズのスナップボタンのほうがしっかり止まりますが、ボタンを縫い付けた個所の布が引っ張られて傷みやすくなります。

ポーチやスタイなどの小さなもの、薄手の布には小さめのスナップボタンを、コートやバッグなど厚手の布で力が加わるアイテムには、大きめのボタンを選ぶといいでしょう。

まとめ

スナップボタンのつけ方を解説しました。

きれいにつけるコツは、しっかり糸を引いてスナップボタンがぐらつかないようにすること、そして縫い目を整列させることです。

またボタンの穴の大きさにぴったり合うように、縫う回数を決めることもポイントです。今回は10mmのスナップボタンでしたが、1つの穴に対して3針縫いました。

お洋服だけじゃなく、鞄やポーチの手作り、ゼッケンの取り付けなど、スナップボタンを使うシーンは多いと思うのでつけ方を覚えておくと便利ですよ。

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