【初心者向け】ボタンのつけ方(2穴・4穴・足つき)簡単アレンジも!

ボタンのつけ方

お裁縫初心者さん向けに、ボタンのつけ方を解説します。

意外と迷いがちな縫いはじめ、最後の糸始末、縫いやすくなるコツなど、写真付きで超くわしくご紹介!

記事後半では、かわいいボタンのつけ方アレンジも少し取り上げます。

【基本】ボタンのつけ方

ボタンのタイプ別に、基本の縫い付け方をご紹介します。

四つ穴ボタンのつけ方

ボタン付けは糸2本取りで行う
糸は2本取りで、玉結びをしておきます。
ボタンに糸を通します
ボタンに糸を通し、2本取り糸の輪の中に針を通します。
こうすることでボタンと糸が固定されます
こうすることでボタンと糸が固定され、玉結びも目立ちにくくなります。
あらかじめボタンをつける位置に目印をつけて置き、布をすくいます。
あらかじめボタンをつける位置に目印をつけて置き、布をすくいます。
あらかじめボタンをつける位置に目印をつけて置き、布をすくいます。
ボタンに針を通します
ボタンに針を通します。
布とボタンの間をあけておきます
このとき、布とボタンの間を3mmほどあけて浮かせておきます。
印の個所をぬう
印の個所の布をすくい、縫い付けます。
布をすくいます
布をすくう→ボタンに針を通す、を2~3回繰り返します。2穴糸を通せたら、もう2穴も同じことを繰り返します。
布をすくいます
ひとまずボタンが縫い付けられました。
あけておいた隙間に糸を巻き付けます
あけておいた3mmの隙間に、3~4周糸を巻き付けます。
足なしボタンも、この糸足があることで、付け外しがしやすくなります。
糸足に針を刺します
巻いた糸がほどけないように、最後は糸足に針を刺し通します。
玉止め
玉止めをします。
糸足に針を通します
糸足に針を通して、玉止めを中に隠します。
糸足をきつく巻くと隠れないので、その場合は糸足と布の境目あたりに針を刺して強めに糸を引くと隠れます。
ボタンのつけ方
四つ穴ボタンがつけられました!

今回はボタンと布の間に約3mmの空きを作って高さのある糸足を作りましたが、布の厚みやボタンのサイズによって変更してください。

ワイシャツやブラウスなどの薄手の生地なら、1mm程度でもOK!

薄手のアイテムだとむしろ糸足を作らないことも多いので、その際は3mmの空きは作らず、布にピッタリつけた状態で縫い付けましょう。

二つ穴ボタンのつけ方

二つ穴ボタンのつけ方も、基本的に四つ穴ボタンと同様です。

糸は2本取りで行う
糸は2本取りで玉結びをして、ボタンに通します。2本取りの糸の輪の中に針を通して、ボタンと糸を固定します。
布をすくいます
あらかじめボタンをつける位置に目印をつけて置き、布をすくいます。
ボタンに糸を通します
ボタンに針を通します。
布とボタンの間をあけておきます
布とボタンの間は3mmほど浮かせて、ボタンを2~3回縫い付けます。
あけておいた隙間に糸を巻き付けます
あけておいた3mmの隙間に、3~4周糸を巻き付けます。
糸足に針を刺します
巻いた糸がほどけないように、最後は糸足に針を刺し通します。
玉止めをします
玉止めをします。
糸足に針を通します
糸足に針を通して、玉止めを中に隠します。糸足をきつく巻くと隠れないので、その場合は糸足と布の境目あたりに針を刺して強めに糸を引くと隠れます。
二つ穴ボタンが縫い付けられました
二つ穴ボタンが縫い付けられました!

足つきボタン・くるみボタンのつけ方

2本取りの輪の中に針を通します
4つ穴ボタンと同様に、ボタンに糸を通し、2本取りの輪の中に針を通します。
くるみボタンと糸が固定されました
くるみボタンと糸が固定されました。
布をすくいます
あらかじめ付けておいた目印の箇所の布をすこしすくいます。
ボタンの足に針を通します
ボタンの足に針を通します。
布をすくいます
布をすくう→足に針を通す、を繰り返します。なるべく同じ位置に縫い付けると、きれいに仕上がりますよ。
玉止めをします
最後は布をすくったとこで止め、玉止めをします。
布とボタンのきわに針を通します
布とボタンの際に針を刺して強く引き、玉止めを隠します。
くるみボタン(足つきボタン)が縫い付けられました!
くるみボタン(足つきボタン)が縫い付けられました!

くるみボタンなど、穴が1つだけの足つきボタンは、糸足を作る必要はありません。

縫い付ける回数は、足の形状によって調整しましょう。今回の写真のように足の輪っかが大きいタイプは、縫い付ける回数が少ないとグラグラしてしまいます。

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スナップボタンのつけ方

ボタンのつけ方を動画で解説!

ボタンのつけ方を動画でも詳しくご紹介しています。

写真だけじゃよくわからないー!という方は、ぜひご覧くださいね。

厚手のコートなどアウターは、力ボタンをつけると頑丈になる

ジャケットやコートなど、厚手の生地に大きめのボタンをつけるときは、生地の裏に力ボタン(裏ボタン)をつけるのが一般的。

ボタンが緩みにくくなるだけじゃなく、より頑丈につけることができます。

また力ボタンをつけておくと、表のボタンが外れにくくなるだけじゃなく、生地の傷みを防止できます。

力ボタンの役割

力ボタンが無いと生地の1か所に力が加わり、裏地を痛めてしまったり穴が開いてしまったりします。力ボタンをつけて力を分散することで、生地が長持ちしますよ。

力ボタン(裏ボタン)のつけ方

ここでは、表は4つ穴ボタンを、裏は2つ穴の力ボタンを縫い付ける方法をご紹介します。

まずは2穴だけ縫い付けます
まずは表のボタンを、2穴だけ縫い付けます。
力ボタンに糸を通します
生地の裏面で、力ボタンに糸を通します。
残りの2穴も縫い付けます
残りの2穴と力ボタンを縫い付けます。
糸足を作る
最後は糸足を作り、玉止めして糸を切ります。
力ボタンのつけ方
力ボタンがつけられました(表面)
力ボタンのつけ方
力ボタンがつけられました(裏面)
力ボタンにする小さなボタンがない場合は、布で代用も可能です(=力布)。フェルトを小さくカットして、ボタンの代わりにつけましょう。

裁縫初心者さんも簡単!ボタン付けのコツ

ボタンをつけるときの難点は、糸足を作るために、布から少し浮かせて縫い付けなければならないこと!ボタンがグラグラして安定しないので、縫いにくいですよね…。

浮かせてボタンをつけるのが苦手な方は、ボタンと布の間に、爪楊枝や割り箸をはさんでみましょう。

すこし邪魔ですが、ボタンが安定するので縫いやすくなりますよ。

ボタン付けのコツ

また、あまり糸を引っ張りすぎないことも大切なポイント!

緩まないように頑丈につけよう!と思って糸を強く引っ張りながらボタンをつけると、布が引き連れてしまいます。

糸を強く引っ張らないでも、次のポイントを押さえれば、しっかりと縫い付けられますよ。

  • 太くて丈夫な「ボタン付け糸」を使用する
  • 玉結び、玉止めをしっかり。結び目は糸端ギリギリだとほどけるので、2~3mm程度余裕をもつ
  • 玉止めは表に出しっぱなしにせず、糸足や布の中に隠すことで解けるのを防止できる

【応用編】かわいい!おしゃれ!ボタン付けのアレンジアイデア

4つ穴ボタンはクロスに縫い付けたり、2本線で縫い付けたりするほかにも、かわいいアレンジ方法がたくさんあるんです!

保育園・幼稚園の園服やスモック、上履きなどでボタンアレンジをすればとってもかわいいですよー!

ボタンのつけ方(アレンジ)
スクエア
ボタンのつけ方アレンジ(リボン)
リボン(ちょうちょ)
ボタンのつけ方アレンジ(千鳥)
千鳥(鳥の足)
ボタンのつけ方アレンジ(お花)
お花①
ボタンのつけ方アレンジ(お花)
お花②

スクエア、リボン、千鳥は糸をかける順番を工夫すれば、お裁縫初心者さんも簡単につけられますよ。

お花アレンジはすこし難しいので、やり方をご紹介します。刺繍のステッチを活用するので、刺繍枠があるとやりやすいですよ。

ボタンのつけ方アレンジの方法(お花①)

千鳥で縫い付ける
四つ穴ボタンを、緑色の糸で千鳥に縫い付けます。
ボタンにフレンチノットステッチをする
一番上の穴から針を出し、フレンチノットステッチをします。写真のように針に糸を3回ほど巻き付けます。

ボタンにフレンチノットステッチをする
巻きつけた糸を人差し指で押さえて、一番上の穴の中に針を刺します。
ボタンにフレンチノットステッチをする
このとき、巻きつけた糸をキュッと引き締めて、針を刺しましょう。
ボタンにフレンチノットステッチをする
フレンチノットステッチで、お花ができました!

フレンチノットは1つだけでもOKですが、ボタンの穴が大きいとすり抜けてしまいます。

穴から結び目がすり抜けないように、2個や3個など、ステッチを繰り返すといいでしょう。

ちなみにフレンチノットステッチでボタンを縫い付けるアイディアは、お花以外にもさくらんぼを作ることもできますよ。

フレンチノットステッチのやり方は、こちらの記事で詳しく解説しています↓↓

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フレンチノットステッチ

ボタンのつけ方アレンジの方法(お花②)

ボタンのつけ方アレンジ(お花)
上下の2穴でボタンを縫い付けます。
ボタンのつけ方アレンジ(お花)
上の穴に針を出して、引き抜く前に糸をぐるぐると巻き付けます。(バリオンステッチ)

ボタンのつけ方アレンジ(お花)
巻きつけた糸をキュッと引き締めて、下の穴に針を入れます。

ボタンのつけ方アレンジ(お花)
同様のやりかたで、両サイドに花びらを作ります。
ボタンのつけ方アレンジ(お花)
緑糸の糸で下の3穴をV字に縫い、葉っぱをつけて完成です。

こちらのお花のつけ方は、穴が大きいボタンを使うのがオススメ!

何度も同じ穴に針を通すので、小さな穴のボタンだと針が抜けにくくて縫うのが大変です。

ボタンのつけ方 応用アレンジ方法の解説動画

まとめ

ボタンの基本的なつけ方と、かわいいアレンジ方法をご紹介しました。

4つ穴や2つ穴ボタンは、糸足をつけるのがポイント!そのために布から少しボタンを浮かして縫い付ける必要があります。

ボタンがぐらついて縫いにくいときは、間に爪楊枝や割り箸を挟んで縫い付けてみてくださいね。

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ボタンホールステッチのやり方

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