刺繍の刺し方のひとつ「フレンチノットステッチ」のやり方を解説します。
玉止めとよく似ていて簡単そうに見えますが、きれいなステッチをするにはちょっとしたコツが必要!
よくある失敗例と対処法も紹介します。
フレンチノットステッチとは?どんな縫い方?
フレンチノットステッチ(french knots stitch)とは、結び目を作る刺繍の方法です。「knot」は結ぶを意味します。
手縫いで行う「玉止め」と似ていますが、やり方は若干異なり、形も玉止めよりもまんまるに仕上がります。
動物や人物を刺繍するときの目玉や、小さなお花を表現するときに使用します。
またフレンチノットで面を埋めれば、もこもことした立体的な刺繍をすることができます。
フレンチノットステッチのやり方(刺し方)
フレンチノットは両手を使って行う刺繍なので、刺繍枠がぐらついて、はじめのうちは少し刺しにくさを感じるかもしれません。
左手の親指・人差し指以外でしっかりと刺繍枠を持つようにすると安定しますよ。
もこもこでかわいい!フレンチノットで面を埋める方法
フレンチノットステッチで広い面積を埋める場合、モチーフの外枠から囲んでいきましょう。
外枠からステッチをすることで、モチーフの形がくっきりと出ますよ。
羊やプードルなど、動物のもこもこした毛を表現したいときは、ランダムに埋めるのがオススメ。規則正しく列を作って埋めてしまうと、すこし無機質な感じになってしまいます。
最後の刺し終わりは、裏面の縫い目をくぐらせて糸始末をします。もちろん玉止めをしてもOKです。
フレンチノットは難しい?失敗例と上手に刺すコツ
フレンチノットステッチでよくある失敗と、きれいにするポイントをご紹介します。
フレンチノットが浮いてしまう
フレンチノットステッチが布から浮いてしまうのは、針を刺す箇所に問題があるかもしれません。
フレンチノットステッチは、最初に針を出した個所と同じ針穴に針を刺します。針を刺す場所が大きくズレてしまうと、布から結び目が浮いてしまいます。
形が変、崩れてしまう
結び目の形がぐちゃぐちゃに崩れてしまう場合、巻いた糸をきちんと引き締めていない可能性があります。
針に糸を巻いたら、布に刺す前に、しっかりと糸を引き締めましょう。
布をすり抜けてしまう
フレンチノットが布をすり抜けてしまう場合、巻き回数が足りないかもしれません。巻き回数を増やすか、糸の本数を増やしましょう。
また織りが粗めの布(リネンなど)は、結び目がすり抜けやすいです。
最初に出した針穴と同じではなく、少しだけずらして針を刺してみてください。目安や布の織り糸1~2本程度ずらしてみましょう。
フレンチノットは何本どり?何回巻き?比較してみた
フレンチノットステッチは、糸の本数と巻き回数によってサイズが異なります。
糸は6本どり・3本どり・2本どりで、3回巻き・2回巻き・1回巻きの大きさを比較してみましょう。
6本取りの3回巻きはかなり大きいです。一方2本取りの1回巻きは非常に小さく、布をすり抜けてしまいそう。
個人的には2本取りの3回・2回が使いやすいかな?と思いますが、もちろん決まりはありません。モチーフに合わせて自由に選んでください。
まとめ
- フレンチノットステッチとは、結び目を作るステッチの方法
- フレンチノットステッチで面を埋めると、もこもこした立体的な刺繍ができる
- 糸を針にまいたら、しっかり引き締めるのがポイント!
- 針に巻く回数や、糸の本数で、作れる結び目のサイズが変わる
刺繍の刺し方のひとつ「フレンチノットステッチ」のやり方をご紹介しました。
ちょっとしたポイントとして使うだけじゃなく、フレンチノットで面を埋めると、モコモコ感を表現できるので動物刺繍などで活用してみてくださいね。
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