【手縫い】かがり縫い・ブランケットステッチのやり方とアレンジ方法

かがり縫いとブランケットステッチのやり方(縫い方)

布の際を巻き込むように縫う「かがり縫い」、ブランケットの布端に使われる「ブランケットステッチ」のやり方を詳しく解説!

悩みがちな、糸の変え方や角の縫い方、きれいに縫うコツも写真付きで紹介していきます。

かがり縫いとは?どんな時に使う?用途は?

かがり縫い

かがり縫いとは、布端を糸で巻き込むようにして行う縫い方をいいます。

切りっぱなしの布のほつれ止め、穴が開いた部分の補修、フェルトマスコットを縫い合わせるなどの目的で使います。

かがり縫いの種類

  • 裁ち目かがり
  • ジグザグ縫い
  • 巻きかがり
  • ブランケットステッチ

など、いろいろな言い方がありますが、ミシンか手縫いか?によって言葉が違うだけで用途は同じです。

「裁ち目かがり」「ジグザグ縫い」 は、ミシンでかがり縫いをするときの方法です。この2つだけじゃなく、ほかにもステッチの種類がたくさんあり、ミシンによってできることが異なります。

「巻きかがり」「ブランケットステッチ」 は、手縫いでかがり縫いをするときの方法。2枚の布を縫い合わせるときに、布の縁を糸で巻くようにして縫うのが特徴です。

かがり縫いのやり方(巻きかがり縫い)

かがり縫いの縫いはじめ
縫い始めは、玉結びをして生地の裏から針を刺す。
かがり縫いのやり方
反対側の布に針を刺し、斜め先方向に針を出す。これを繰り返す
角の縫い方
角は同じ針穴に刺して縫うと、きれいに仕上がる。
かがり縫いの縫い終わり
最後の縫い終わりは、布と布の間に針を出して玉止めをする。
玉止めを隠す
布と布の間から針を刺して適当なところに出し、玉止めを布の中に引き込んで隠す。

かがり縫い(表)
かがり縫い(表)※角は2種類の縫い方でやってみました(直角と三角)
かがり縫い(裏)
かがり縫い(裏)※裏面は縫い目が斜めになっています

かがり縫いのやり方動画

ブランケットステッチのやり方

ブランケットステッチの縫いはじめ
縫い始めは、玉結びをして布の裏から針を刺す。
隣に針を刺す
すぐ隣に針を刺す。(まだ引き抜かない!)
糸を針に引っ掛ける
針に糸を引っ掛けて、針を引き抜く。
ブランケットステッチ
すぐ隣に針を出す→針に糸をひっかけてから引き抜く、を繰り返せば、ブランケットステッチの出来上がり!

角を縫う時

ブランケットステッチの角の縫い方
角まで来たら、同じ針穴に針を刺す。
ブランケットステッチの角の縫い方
角の頂点に糸が来るように調整する。この時、糸を引きすぎないようにする。
また同じ針穴に針を刺す
また同じ針穴に針を刺す。
ブランケットステッチの角の縫い方
角がきれいに縫えました!

途中で糸を変えるとき

ブランケットステッチの糸の替え方
布1枚だけ縫い、裏面に針を出して玉止めをする。この時、糸は強く引きすぎず、少し緩ませておく。
ブランケットステッチの糸の替え方
新しい糸に替えたら、前の糸の玉止めと、ちょうど反対側に来るように布の裏面から針を刺す。
表から見たところ
表から見ると、こんな感じになっています。
糸をひっかける
緩んだ糸に針を引っ掛ける。
糸を引く
前の糸とちゃんとつながり、糸がきれいに替えられました。

最後の終わり方

ブランケットステッチの終わり方
最後の縫い終わりは、縫い初めの糸に針を引っ掛ける。(布は縫わない)
裏面に行き、1針縫う
裏面にひっくり返し、裏布だけを1針縫って、布と布の間に針を出す。
玉止めをして、布の中に隠す
玉止めをしたら、布の間から針を刺して適当なところに出し、玉止めを中に隠す。

ブランケットステッチのやり方動画

ブランケットステッチの応用アレンジ方法

ブランケットステッチは、工夫次第でいろいろな縫い方ができます。

ここでは初心者さんでも簡単にできる、4つのアレンジ方法をご紹介します。

縫い目の長さを変える

ブランケットステッチの応用アレンジ

縫い目の長さを変えることで、波のような模様を描くことができます。

長短を繰り返すだけなので、初心者さんでも簡単にアレンジができますよ。

※特別な縫い方は必要ないので、やり方は割愛します。

三角形にステッチする

ブランケットステッチの応用アレンジ(三角形)

三角形のような、鳥の足(千鳥)のような、かわいいブランケットステッチです。コツさえつかめば簡単です!

縫いはじめ
縫い始めは、細いブランケットステッチを1針縫う。(ブランケットステッチを1針縫わずに、布端ギリギリに針を出してもOK!)
隣に1針縫う
隣に針を刺し、いつも通りブランケットステッチを1針縫う。
斜めの縫い目ができる
糸をぐっと引くと、斜めの縫い目ができる
同じ針穴に針を刺す
同じ針穴に針を刺す。
針に糸を掛ける
針に糸を掛ける。
三角形の半分が縫えました。
三角形の半分が縫えました。
また同じ針穴に針を刺す
また同じ針穴に針を刺す。
針に糸を掛ける
針に糸を掛ける
三角形のブランケットステッチが縫えました
三角形のブランケットステッチが縫えました!
これを繰り返す
これを繰り返します。

クロスさせる

ブランケットステッチの応用アレンジ(クロス)

糸をクロスさせてステッチする、ブランケットステッチです。裏面もクロス模様になっています。

縫いはじめ
縫い始めはブランケットステッチと同じ。針を裏から出して、隣に針を刺す。
針に糸をひっかける
針に糸を引っ掛ける。
糸を引く
糸が斜めになるように、軽く引く。
少し戻る
少し戻って、同じように針に糸を引っ掛けて引き抜く。これを繰り返す。

結び目を作る

ブランケットステッチの応用アレンジ(結び目ポンポン)

通常のブランケットステッチにも見えますが、よく見ると結び目のデザインに!

フレンチノットステッチと同じようなやり方で作れます。

縫いはじめ
縫い始めはブランケットステッチと同じ。針を裏から出して、隣に針を刺す。
糸を張りに引っ掛ける
矢印の方向に、針に糸を引っ掛けて引き抜く。(通常のブランケットステッチは掛ける方向が逆なので注意!)
糸の下に針をくぐらせる
布際を渡している糸の下に、針をくぐらせる。(布は縫わない)
針に糸を巻き付ける
針に糸を2・3回巻きつける。
巻きつけた部分をしっかり押さえる
巻きつけた部分をしっかり押さえて、針を引き抜く。
できあがり
結び目がかわいい、ブランケットステッチの出来上がり!

かがり縫いとまつり縫い(たてまつり)の違い

たてまつりのやり方

かがり縫いの縫い方を見ると、まつり縫いの一種「たてまつり」とよく似ている!と思いますよね。

かがり縫いとたてまつりは縫い目は似ていますが、用途が異なるため別の縫い方なんです。

「かがり縫い」はすでにご紹介した通り、布のほつれ止めや、布の縁を縫い合わせるとき、見た目にかわいいステッチをする目的で行います。縫い目が表に見えています。

一方「まつり縫い」は、縫い目が目立たない縫い方です。ズボンの裾上げやワッペンの縫い付けなど、縫い目を表に出したくないときに使います。

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かがり縫い・ブランケットステッチを綺麗に縫うコツと注意点

手縫いでかがり縫いをするときに、きれいに仕上げるポイントをご紹介します。

ちょっと意識するだけでも、変わりますよー!

縫い目の幅と高さは均等にする

ブランケットステッチをきれいに縫うコツ

縫い目の大きさがバラバラだと、見た目に美しくないですし、お裁縫初心者!という感じがしてしまいます。

なるべく等間隔でそろえるようにしましょう。

最初のうちは縫い目の幅を下書きしておくのもオススメです。

糸を強く引きすぎない

ブランケットステッチをきれいに縫うコツ

巻きかがりをしたときに、あまり糸を強く引っ張りすぎないようにしましょう。

糸を強く引きすぎると、布をギュッと巻き込んでしまい、見た目が汚くなってしまいます。とくに薄い生地を縫い合わせるときは要注意!

布端のラインが崩れない程度に、ほどよい力加減で糸を扱うのがポイントです。

曲線の縫い方

ブランケットステッチの曲線の縫い方

カーブ(曲線)を縫うときは、縫い目を放射線状にすることを意識しましょう。

また曲線の場合、高さをそろえるのが少し難しいかもしれません。失敗しそうなときは、下書きしておくのがオススメです。

ブランケットステッチのカーブ(曲線)の縫い方
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