ハンドメイドが趣味だから、作った作品の販売をしてみたい!と思いませんか?
「何を売ればいいの?」
「本当に売れるかな?」
「どこで販売するのがいい?」
など、いざ始めようと思ってもわからないことも多く、なかなか一歩を踏み出せない人も多いはず。
これからハンドメイド販売をしたい!と思っている方に向けて、koshirauサポーターとして活躍しつつ、ハンドメイド作家としても積極的に活動をしている4名の方に、インタビューをしてみました!
ハンドメイド販売の始め方について、体験談を交えて教えてもらいました。参考になることばかりなので、初心者作家さんはぜひチェックしてみてくださいね。
※この特集ではハンドメイド販売について、「始め方・働き方編」と「売上げ編」の前後編で公開していきます!
ハンドメイド販売に興味を持つ人は多い!
koshirauのインスタグラムでアンケートをとったところ、ハンドメイド販売をやってみたい!という人が、とても多いことがわかりました。
- 販売をしてみたい:103名
- 販売してるよ:42名
- あんまり興味なし:13名
趣味で手芸を始めて技術が上がってくると、「誰かに見てもらいたい」「手に取ってもらいたい」という気持ちが芽生えてきますよね。
ハンドメイド販売をしてみたいと思っても、なかなか勇気がなかったり、準備が面倒で後回しにしたり、一歩を踏み出せないのも事実…。
興味を行動に移せるように、まず何を考えたらいいのかを先輩作家さんに教えてもらいましょう!
何を作る?何を売る?販売商品の決め方
まずはどんなアイテムを作って売るのか、商品を考えたいですね。
自分の得意分野であることはもちろん、人に必要とさせるアイテムじゃないと売れないので、何を売るのかはかなり重要!
どんな商品を販売しているか教えてください。
バースデーフラッグとバースデーボードです。
ベビー&キッズ用品(スタイやお洋服など)、コスチューム、アクセサリー、バッグなどを作っています。
赤ちゃん期間という短い時間でも、子供にたくさんの愛情を注ぎたい、一緒の時間を楽しく大切にしたい、というママパパの想いを一緒に叶えられるよう、デザイン性だけでなく機能性や便利さを兼ね備えたものを製作販売しています。
リバティプリントを使った布小物(帽子、マグボトルカバー、アイマスクなど)です。
生活雑貨(ブランケット・クッションカバーなど)、アクセサリー(ピアスなど)を販売しています。
4名の作家さんの商品を見ると、「ベビー&キッズ」「アニバーサリーグッズ」など、テーマをしっかり決めているのがポイント!
あれもこれも…、と欲張らないで、商品はある程度ジャンルを絞るほうがよさそうですね。
テーマやジャンルが明確になると、ニーズの把握がしやすくなるだけじゃなく、自身のショップのブランディングにもなりますよ。
販売商品はどのように決めましたか?
娘の誕生日に飾りたいと思えるアイテムがなかなか見つからず、自分で作ってみたことがきっかけです。
もしかすると他にも同じことを思っている方がいるかも?と思い販売を始めました。
子供が産まれ、よだれをちゃんと吸いとってくれて、かつかわいいおしゃれなスタイが欲しくて探してみましたがなかなか見つからず…。形や大きさ、材料等を色々試し、ハンドメイドでオリジナルのスタイを作りました。
そんなハンドメイドスタイを友人や、道行く知らない方からも褒めて頂き、とってもうれしかったのが販売のきっかけです。
基本的には、子供の成長や生活の中で必要になったものを作り、実際使ってみて本当に良かったものを商品化しています。
自分が実際に使っているものなので、自信を持ってオススメできます!
自分が使いたいものや、こんなものがあったらいいなと思うものを販売するようにしています。
最初はベビースタイや子供服などから始めて、子供が大きくなってきた今は生活雑貨やアクセサリーが中心になりました。その時々の生活スタイルに合わせて販売アイテムも変化してきた感じです。
4人の作家さんに共通していたのは「必要だけど、なかなか売っていないものを作った」という点!
これぞハンドメイドの特権ですよね。
既製品のデザインを真似たパクリアイテムなら、販売する意味がありません。
「あったらいいな」「コレが不便!」など、自分がリアルに感じているニーズを形にして、商品化してみては?
商品のテーマ・ジャンルを絞ろう
「あったらいいな…と思うけど、お店で売っていないもの」と思うものを作ってみよう!同じように思っている人がいれば、購入につながる
既製品のパクリや真似は、ハンドメイドの意味がない
ハンドメイド作品をどこで売るかは重要!販路について
ハンドメイド作品を売る場所はさまざま。よりたくさんの人に商品を見てもらうためには、販路をどうするかきちんと考える必要があります。
- ハンドメイド販売サイト(アプリ)
- ハンドメイド作品に特化したECサイト。minnne(ミンネ)、creema(クリーマ)など。出店は無料だが、売れたときに販売手数料(販売価格の10%前後)や、振込手数料(数百円)がかかる。
- フリマアプリ
- メルカリや楽天ラクマなど。販売手数料や振込手数料がかかるが、ハンドメイドアプリよりはやや安め。商品数がとにかく多いので、埋もれてしまう可能性あり。
- SNS
- インスタグラムやツイッターに商品を投稿し、DMで直接販売する。唯一手数料等がかからない販売方法だが、フォロワーを増やしたり投稿のリーチ数を上げたり、運用が大変。ユーザとのトラブルもありえる。
- 自分のオンラインショップ
- 自分だけのweb通販サイトを作成する。BASE(ベイス)やSTORES(ストアーズ)など、特別な知識がなくても無料でショップが作れるサービスがある。月額費用はかからないが、決済手数料等が必要。ショップを作るだけでは誰にも見てもらえないので、名前の売れている有名作家・売れっ子作家向きかも。
- 委託販売、イベント出店など
- 街中の雑貨屋さんに商品を卸して販売してもらう(委託販売)、ハンドメイドマルシェなどのイベントに出店する。販売の機会が限られているが、直接手に取ってみてもらえる。手数料や出店料がかかる。
どこで販売をしていますか?また、その販路を選んだ理由は?
販売場所:minne
利用している方が多く、作品登録などが他のアプリよりも使いやすいと感じたからです。 「特定商取引法に基づく表記」の記載の必要がないのも理由の一つです。
販売場所:minne、creema、委託販売
もともとはイベント出店が活動の中心でしたが、子供の出産を機に活動を一旦お休みし、再開してからはネット販売が中心となりました。
ミンネやクリーマは、やはり利用者が多いという点が選んだ理由です。 自宅にいながら北海道から沖縄までのお客さまにご利用いただけるのが、とても魅力的だと感じています。
販売場所:minne、 creema、SNS、イベント、ポップアップストアなど
minneやcreemaはハンドメイドの販売に特化しているので始めやすいと思ったからです。 販売することに少し慣れてきた頃、対面のイベントにも出店を始めました。
販売場所:minne、 ラクマ、SNS、 委託販売、イベント、ポップアップストアなど
利用者が多いのと、販売方法が分かりやすいからです。
なんと、インタビューをした4名の作家さん全員がminnne(ミンネ)を利用!やっぱり、国内最大級のハンドメイドマーケットが選ばれているようです。
minnneの商品数は1,000万点以上、公式アプリも1,000万ダウンロードを超え、利用者数がかなり多いことがわかります。
とはいえ出品数や作家数が多いほど、ライバルが多いということも忘れずに。せっかくの商品が埋もれてしまい、購入者に見つけてもらえない可能性があります。
競争に負けないような商品を作り、見せ方を工夫する必要があるでしょう。
また購入者は、minnneだけを利用するわけではないので、creemaやメルカリなどのアプリも併用するのも賢い方法と言えそう!(商品の在庫管理が少々大変ですが…)
多くの人に見てもらうためには、利用者数が多いサイト(アプリ)を選ぶのが大前提!
複数の販売場所を確保しておくこともおすすめ(同じ商品を出品してOKですが、在庫管理に注意して!)
ハンドメイド作家として、手作り品の販売をしてみたい!という人に向けて、前後編に分けて「ハンドメイド販売」について特集しています。後編は、みんなが気になる「お金」にまつわるあれこれを探っていきます!「ハンドメイド販売って、実[…]
ハンドメイド作家の働き方
さて、ハンドメイド販売が少し具体的にイメージできてきましたか?
続いては働き方について聞いてみました。ハンドメイド販売だけで生計を立てているのか、どんな働き方をしているのか、詳しく教えてもらいましょう。
ハンドメイド販売は副業ですか?働き方について教えてください!
本業は別にあって平日はフルタイムで働いていますので、平日の夜や土日で、楽しくできる範囲で活動しています。
本業はパートをしており、自分の好きなこととしてハンドメイド販売をしています。時間は決めていませんが、子供の寝かしつけ後や、平日休みの時間に製作することが多いです。
現在は専業主婦なので、育児や家事の合間に受注状況やメッセージを確認して、子供たちが寝静まった夜中に制作活動をすることが多いです。
子どもが小さいので、育児の合間に制作しています。
制作から販売までの流れを教えてください。
まずは商品のデザインを考え、材料を購入し、試作したものを見て、納得出来たら本製作をします。
販売サイトからの購入があった場合やイベントに備え、在庫は常に用意しておくようにしています。また、発送のための梱包や宛名書き、メッセージもあらかじめ用意しておくなど、心と時間にゆとりが持てるように工夫しています。
私の場合は受注生産の作品が多いので、オーダーが入ってから作り始めます。 季節にもよりますが、忙しい時期になると土日問わず毎日ミシンを踏んでいます。
イベント時(クリスマスやこどもの日等)や家族の誕生日に、新しいアイテムを考えています。それを改良して商品として形にします。
今回お話を伺った作家さんは、ハンドメイド販売は副業という立ち位置。
育児や本業の合間など時間を上手に使って、趣味の延長で楽しみながら作家活動を行っているようです。
もちろんハンドメイド販売だけで生計を立てることも不可能ではありませんが、かなりの売れっ子作家さんになる必要があります。
SNSのフォロワーを増やしたり、写真を上手に撮れるように練習したり、地道な努力は必須!ハンドメイドの知識や技術だけじゃなく、ブランディングやマーケティングなども勉強する必要がありそうです。
空いている時間を使って、楽しみながらハンドメイド販売をしよう!
「ハンドメイド販売だけで生計を立てて食べていきたい!」という方も、まずは無理のない範囲で小さく始めて、売れるかどうか反応を見てみよう
初心者でもハンドメイド作家になるには?始め方・準備のアドバイス
まず販売を始めることが大切だと思います!
始めてみると課題が出てきやすいと思います。売れている作家さんはどんなことをしているのかリサーチして、取り入れてみるのもよいです。
勇気を持ってイベント出店やネット販売を始めてみることが大切だと思います。
私もいつか作家として活動したいと思って作品を作り溜めてはいたものの、なかなか一歩が踏み出せず、実際に始めるまでにとても時間がかかってしまいました。
勇気を持って仲間と1回イベントに出店したら、そこから一気に人脈も広がり、作家としての活動を始めることができました。
あれこれ考えすぎないで、勇気を出して始めてみて!ということですね!
ハンドメイド販売を始める前は「本当に売れるのかな?」「実際、儲かるのかな…」など、いろいろと考えてしまいますよね。
でも悩んでばかりで、何も行動を起こさなければ、当然ですが何も売れません。
minnneなどを使えばショップを開くのは無料で、登録もカンタンです。「ちょっと売ってみようかな?」くらいの気持ちではじめてみては?
やってみれば売れる商品の傾向がつかめたり、もっと売れるように工夫したり、次々に課題が出てくるものです。商品が売れれば自信もついて、ハンドメイド作家として楽しめるようになりますよ。
もちろん、はじめから大量の材料を揃えて、たくさんの商品を作ることはオススメしません。売れなかったときに大きな損失になってしまいます。
日頃の趣味の延長で小さく始めれば、リスクもなく気軽にハンドメイド作家活動を始められますよ。
好きなことを、とことんやってみるといいかなと思います。ミシン、刺繍、編み物など何でも好きなことで。
やればやるほど技術も上がりますし、技術が上がれば作れるものも増え、より楽しく続けられると思います。
まずは自分がどんなものが好きで、どんなものを作りたいのかをはっきりと認識することが大事かなと思います。 自分の好きなテイストを突き進むことが大事だと思っています。
思い切ってハンドメイド作家の道に飛び込んでみるほかにも、「好きなことを極めよ!」というアドバイスも。
「好き」を極めて技術を上げれば、クオリティの高いハンドメイド作品ができます。手作りとは思えない高品質の商品なら、それだけで価値が生まれますよ。
そして、あれもこれも、と節操なく販売するのではなく、自分の「好き」と「得意」なジャンルを認識することも重要!
ターゲットは誰なのか、どんなニーズを抱えている人向けの商品なのか、を決めておくことで、自身のブランディング(強み)にもなります。
考えすぎないで、まずは始めてみよう!
始めてから課題を見つけて、地道に取り組もう!
自分な好きなこと、得意なことを認識して、商品づくりに活かそう!
「好き」を突き詰めて、手作り技術を磨こう
ハンドメイド販売の始め方まとめ
何を作る?販売商品の決め方
「あったらいいな」と思うものを作ろう!既製品の機能・デザインのパクリはNG!
どこで売る?どのアプリを使う?
利用者数の多いマーケットを選ぼう!国内最大級はminnne
ハンドメイド作家の働き方
まずは副業として無理せず楽しんでやれる範囲で始めてみよう!初心者がいきなり大きな投資をするのは控えて
始め方・準備のアドバイス
とにかく販売を始めてみて、課題を見つけて成長していこう!ショップのブランディングをしよう!
次回はハンドメイド販売で売れる商品・収入など、お金にまつわる疑問を晴らしていきます!お楽しみに!
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リネン素材のナチュラルな雑貨小物などを販売する作家さん。使いやすいベーシックでシンプルなハンドメイドレシピをたくさん公開しています。
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