編み物をしていると、どうしても途中で毛糸が足りなくなり、次の糸に変える必要がでてきますよね。
また毛糸の色を変えることも多いと思います。
このコラムでは、編み物途中で毛糸を変える場合の、つなぎ方(結び方)を3種類ご紹介します。
「これが正解!」というものはないので、自分のやりやすい方法を見つけてくださいね。
編み物途中で毛糸が足りなくなった時のつなぎ方
編んでいる途中で毛糸が足りなくなったときのつなぎ方は、3つあります。
- 編み地の端で替える方法
- 毛糸同士を結んでつなぐ方法
- 編み地の途中で糸を替える方法
1. 編み地の端で替える方法
①編んでいる段の端で、糸端を10cm残して糸を切ります。
②新たに編み始める糸の端も10cm残して、続けて編み始めます。
③ほどけないように軽く結んでおきます。
④③の結び目を解いて、編み地をすくって糸をくぐらせていきます。
糸替えが編み地に影響することなく、きれいに仕上がりました!
2. 毛糸同士を結んでつなぐ方法(はた結び)
次に、編み物でよく使う「はた結び」という毛糸の結び方を紹介します。
①2本の毛糸を十字に重ねます(下糸:赤、上糸:グリーン)。
②交点を手で抑え、下糸(赤)で”わ”を作り(※手前から奥へ向かって”わ”を作る)、上糸(グリーン)の糸端を、”わ”へ通します。
③上糸(グリーン)を引くことを意識しながら、下糸(赤)も反対側方向へ、”X”を描くような気持ちでバランスよくひきしめていきます。(※糸がスルッと抜けてしまわないように!)
④結び目は解かずに、糸の両端は編み地にくぐらせていきます。
このとき、短く糸の両端を切って、そのまま編み進める方もいます。(わたしは、解けるのが心配なときは、編み地にくぐらせます。)
3. 編み地の途中で糸を替える方法
①糸端を10cm残して新しい糸に替えます。
②新たに編み始める糸の端も10cm残しておきます。
まだ穴が開いている状態です。
③ほどけないように毛糸を軽く結んで、そのまま編み進めます。
④③の結び目を解いて、編み地をすくって糸をくぐらせていきます。
このとき表側にくぐらせた糸が出ないように注意しましょう。
きれいに仕上がりました!
編み物の途中で糸が足りなくなったり、違う色の毛糸にすることってありますよね。そんなときに、編み地がきれいに仕上がる毛糸の変え方をご紹介!毛糸を結ばずに替える方法と結んでつなぐ方法、最後の糸始末のやり方まで解説します。[…]
毛糸を足すときの、3つのポイントと注意点
1.余裕をもって、毛糸を繋ぐ
毛糸をつなぐときは、1.の「編み地の端で替える方法」が、仕上がりが一番キレイでおすすめです。
「もうすぐ毛糸が足りなくなりそうだな」と思ったら、足りなくなるギリギリまで編まずに、いさぎよく替えて良いと思います。
一応の目安は、メリヤス編みの場合、一段に使う編み地幅の4〜4.5倍の長さの毛糸が必要です。(模様あみの場合は、それ以上糸を使います。)
2.はた結びは、結び目に要注意
2.の「結び目を作って糸を替える方法(はた結び)」は、結び目が表地に影響がないように気をつけましょう。
編み地の根元で結び目を作った場合は、結び目の力加減を気をつけないと、編み地がひきつれてしまったり、逆に緩んでしまったりすることがあります。また、結び目が表側に飛び出ないように、編みながら調整が必要です。
3.作るアイテムによって、結び方を考えよう
3.の「編み地の途中で糸を変える方法」は、糸の重なり部分に厚みが出てしまいやすいです。
立体的な編み地だったり、使っている毛糸の種類によっては、あまり影響がないかもしれません。メリヤス編みなど、シンプルな編み地ほど気になることがあります。
編み地の目立つ部分(例えば、セーターの前見頃など)で糸替えが必要なときは、1.の方法が良いでしょう。
毛糸をつないだ時の、糸端の処理の仕方
糸端を処理するタイミング
毛糸をつなぐときに生じる10cmほどの糸端の始末は、”とじはぎ”がすべてが終わってからまとめて、とじ針で編み地にくぐらせる作業をします。
残した10cmの糸をすべてギリギリまで使うのではなく、ある程度(2〜3cm)編み地にくぐらせたら、余分は切ってしまって構いません。
”とじはぎ”や糸の始末は、意外と時間がかかります。(ここで力尽きて、ほったらかしている話もよく聞きます…^^;)
とっても地味な作業ですが、仕上げまでもうひと踏ん張りのところ!あと一息、がんばってくださいね。
糸端は編地の裏の編み目にくぐらせる
また、どこに毛糸をくぐらせたら良いか?に迷ったら「編み地の表に影響が出ない」ことを意識します。裏から見て、表に出にくい目を選んで糸をくぐらせていきましょう。
そして糸をつないだ部分が、ほどけたり穴が開いたりしいようにすることが大切です。
「左方向へ向かう糸は右へ」「右方向へ向かう糸は左へ」、「上方向へ向かう糸は下へ」「下方向に向かういとは上へ」と、”互い違い”に絡めることがコツです。
編み物の達人の編み地を見ると、糸始末が美しすぎて、ため息が出るほど感動しますよ〜。
関連キーワード
簡単・初心者向け