セーターやマフラーなど、せっかく編み上げてもチクチクが気になったことはありませんか?
わたしは、残念ながらお蔵入りになってしまった苦い経験が何度かあります。
娘に編んでも、肌触りがイマイチだと反応も悪い…子供は本当に正直です。
見た目だけでなく肌感覚が着る人に合わないと、結局、出番が少なくなってしまいますね。
ここでは、なるべくチクチクしない毛糸の選び方や、個人的におすすめの毛糸をご紹介します。
チクチクしにくい毛糸の素材3選!
1.カシミヤ
チクチクしにくい毛糸の代表は、やっぱりカシミヤでしょうか?
軽くて暖かく柔らかいうえ、光沢感があり、編みあがりの美しさも抜群です。
ただしコストがかかってしまうというデメリットがあります。
それでもやっぱり一度は編んでみたい憧れの毛糸です。
2.コットン
コットン素材は、肌に優しい天然素材の代表です。
ただし、一般的なウールの毛糸に比べ伸縮性が少ないため、編みにくさを感じるかもしれません。
糸のすべり具合が、ウールに比べると少し「キュッ」と引き締まったように感じます。
3.メリノウール
ウールの中でもメリノ種と呼ばれる羊から取れたものは、チクチクしにくい素材です。
記事の後半で、お気に入りのウール毛糸をまとめてみましたので、チェックしてみてくださいね。
糸のより方によっても肌触りが違う
毛糸を選ぶときに、糸の「より方(強さ)」を気にしてみると面白いと思います。
糸のよりが強いと「硬く」感じ、糸のよりが甘いと「柔らかく」感じます。
肌にやさしい毛糸を選ぶなら、実際に触ってみて、糸のよりの強さにも注目してみましょう!
赤ちゃん向けの毛糸もある!
コットンやウールは赤ちゃん向けの毛糸を探してみると、より肌触りが柔らかいものが見つかります。
(毛糸のラベルに「赤ちゃん向け」「ベビー」などの表示があります。)
ただし、やさしい色合いが多く細い毛糸が多いため、好みが分かれてしまうかもしれません。
ハマナカ ポームカラー
編みやすい太さで、100%オーガニックコットンを使用しています。(棒針目安:5〜6号)
DARUMA やわらかラム
ラムウール 40%(生後6ヶ月までの子羊から刈り取られる羊毛)とアクリル60%のブレンド毛糸です。(棒針目安:4〜6号)
パピーベビーウール
こちらはちょっと細めの毛糸です。(棒針目安:2〜3号)100%ウールです。そのうち60%はメリノウールを使用しています。
編み地が柔らかくなるよう糸の「より」を甘くしています。
ひとくくりに「毛糸」と言っても、さまざまな素材や太さの違いがあります。今回は、編み物初心者さん向けに、毛糸選びのヒントをお伝えします。編み物初心者向けの毛糸はコレ!編みやすい毛糸の選び方「初めて編み物をする[…]
チクチクしやすい毛糸の素材
基本的に毛足が長い毛糸はチクチクしやすく、肌触りに敏感な方にとっては要注意です。
モヘア
毛足の長いモヘアはチクチクしやすい素材の一つです。
それでもやっぱり、ふわふわ感が可愛くて選びたくなる毛糸ですね。
わたしは他の毛糸と混合したり、肌に直接当たらないデザインのセーターにして、チクチク感が気にならないように使います。
ラメなどの装飾が入った糸
硬いラメなどが入ったファンシーヤーンはどうしても肌を刺激してしまいます。
肌の弱い方はなるべく避けた方が良いでしょう。
チクチクしないと言われる毛糸でも、人によってダメな場合もある
たとえばアルパカは、チクチクしにくい毛糸だと言われていますが、細かい毛がたくさん混じっています。
わたしの場合、長時間身につけていると肌が痒くなってしまいました。
ただしアルパカの中でも、生後3ヶ月以内のベビーアルパカは暖かく丈夫で、繊維がより細かいためチクチクしないそうですよ。
また、毛糸の静電気が刺激になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
気になる方は、化学繊維が混紡されていない毛糸を選んだ方が無難かもしれませんね。
ウール100%でもチクチクしない!個人的に好きなオススメの毛糸
毛糸のラベルに「ウール100%」と表示されていても、各メーカーさんによってチクチクしないように様々な種類のウールをブレンドをしています。
個人的におすすめの、毛糸を紹介します。
どれもストレートヤーンで、初心者の方にも編みやすい糸ですよ。
・クイーンアニー
しっとりと柔らかな質感です。編んでいて気持ちの良い毛糸です。
カラーバリエーションも豊富です。
・リッチモア パーセント
なんといっても100色展開されている、色の豊富さが魅力です。
クイーンアニーより少しだけ細めの合太の毛糸です。
・リッチモア スペクトルモデム
編みあがりが柔らかく好きな毛糸です。太さはクイーンアニーに近いです。
・リッチモア エクセレントモヘア<カウント10>
ウール100%ではありませんが、わたしの好きなモヘアです。このモヘアは、色数も多く肌あたりが柔らかいので気に入っています。
細い糸なので、2本引き揃えて使ったり、他の毛糸と合わせて使います。
・ハマナカモヘア
愛されて半世紀!柔らかいアクリルとモヘアのブレンドです。
洗濯機で洗えるそうですよ。
毛糸は触ってから購入しよう
毛糸を用意する前に、ぜひ自分に合う毛糸か触れて確かめてください。
特に肌が弱い方は、ラベルの情報より毛糸をさわって感じてみて欲しいな、と思います。
チクチクするイメージが強いウールの毛糸でも、気持ちいいものがたくさん見つかります。
ありがたいことに、お店によっては毛糸の編み地サンプルがあり、編みあがりを確かめることができます。
チクチクしにくいデザインで作ろう!
編みたいものを決めるときに、毛糸選びはもちろん、肌に直接触れないデザインにすると安心です。
小物なら裏地をつけたり、セーターなら、どんなインナーを着るのか想定して、編みたいデザインを選んでみてはどうでしょうか。
首回りが広めな「ラウンドネック」や「Vネックのセーター」も良さそうです。
また、「タートルネック」のタートル部分は、インナーの長さに合わせて編みながら調整できます。
編む前に具体的なイメージがあると、コーディネートしやすく、着回しの効くアイテムになりますね。
どうしても使いたい毛糸があれば、工夫してオリジナルの作品に作り変えても楽しいですよ。
さて、チクチクしない毛糸選びの参考になりましたでしょうか。
まだまだ、紹介しきれていない、肌に優しい毛糸がたくさんあります。
ここで紹介したのは、日本の大手のメーカーさんで、比較的手に入りやすいものだと思います。
お近くの手芸店などで、心地よい毛糸が見つかれば嬉しいです。
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