手縫いで作る、丸形の鍋敷きミトン(鍋つかみ)の作り方をご紹介!(もちろんミシンでも手作りできます!)
キルト芯を挟んで、手縫いでキルトを施します。
キルトにはすこしコツが必要ですが、作り方自体はとっても簡単なので、お裁縫初心者さんもぜひチャレンジしてみてくださいね。
★このアイテムで使用した生地
ほんのりレトロな小花(ホワイト)|nunocoto fabric
鍋敷きミトン(鍋つかみ)のサイズ・材料・型紙
できあがりサイズは、直径18cmです。
- 表地:直径18cmの円×3枚
- 裏地:直径18cmの円×1枚
- キルト芯(厚地):直径18cmの円×1枚
- バイアステープ(10mm):約103cm
表地(1枚)はキルトをすると若干小さくなるので、5mm程度大きめにカットしておくことをオススメします。
丸形鍋敷きミトンの型紙はこちらからダウンロードできます。A4で印刷してご利用ください。
もちろんお好みのサイズでも作れるので、お皿などで丸形の型紙を作ってみてくださいね。
鍋敷きミトン(鍋つかみ)の作り方
生地を重ねて、しつけをする
裏地→キルト芯→表地の順番に生地を重ねて、マチ針で留めます。
裏地と表地は、表面(柄面)が外側に来るように重ねてください。
マチ針だけだとずれやすいので、しつけをかけます。
中心から外側へ、放射線状に並縫いをしましょう。しつけなので、大きな縫い目でOKです。
キルトの縫い始め(玉結びを隠す)
※ミシンで作る場合、この工程は飛ばしてください
生地の柄をなぞるように、手縫いでキルトをしていきます。
縫い始めは玉結びをして、裏から表に針を出します。
裏には結び目が飛び出している状態です。
表から糸をグッと引っ張って、結び目を生地の中に隠します。
結び目が、裏地の布目を通り越して、内側に隠れました。
玉結びが大きすぎると、布目を通れず、結び目を隠すことができないので注意してください。
表に結び目を出して、隠す方法もあります。
玉結びをしたら、表地の1枚だけをひと針縫います。
このままでは結び目が表に出てしまっているので、グッと引っ張って、結び目内側に引き込んで隠します。
どちらの方法でも構いませんが、縫い始めの玉結びは表に出さないように、生地とキルト芯の間に引き込んで隠すようにしましょう。
鍋敷き本体にキルトをする(キルティング)
生地の柄に沿って、手縫いでキルトをしていきます。
こまかく並縫いをしていくだけなので、縫い方自体はとっても簡単なのですが、すこしコツがあります。
針は生地に対して、直角になるように刺します。
2針ずつくらいまとめて、縫い目の細かい並縫いをします。(縫い目は1mm~2mmほど)
このとき、表地・キルト芯・裏地をしっかりと縫うのが大切!
裏地まで針が届いていないときちんと縫えないので、気を付けましょう。
指先に針の「チクッ」とした感触があれば、しっかりと縫えてる証拠です。
すべての柄をキルトで縁取りします。
裏側までしっかりと縫えていますね!
縫い目はできるだけ細かいほうがきれいに仕上がるので、がんばりましょう!
ミシンだと繊細な柄はキルトできないので、直線や格子など、直線的な図案で行います。
ミトン部分(鍋つかみ部分)を作る
表地を外表に半分に折ります。
折り山のキワとバイアステープを揃えて、マチ針で留めます。
半返し縫いのやり方をおさらいしたい方は、こちら↓のコラムをご覧ください。
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折り山をテープでくるみます。
裏側は、まつり縫いで縫い付けます。
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同じものをもうひとつ作ります。
ミトン部分を、鍋敷き本体に縫い付ける
さきほどキルトした鍋敷き本体に、ミトン部分を重ねます。
ミトン部分は、まつり縫いをした方が裏になるので、重ねるときに注意してくださいね。
マチ針で留めて、周囲を縫いしろ5mmで縫います。
ここは並縫いでOKです。縫い目も大き目で大丈夫です。
ミトン部分の上下は、手を入れたときに多少力が加わるので、2~3針程度重ねて縫い付けておきます。
吊り下げ紐を付ける
12cmに切ったバイアステープを、並縫いで縫い合わせて、ひも状にします。
上の画像のようにバイアステープを折ります。
鍋敷きミトンの上部に縫い付けます。
鍋敷きミトンの周囲を、バイアステープでくるむ
鍋敷き本体の周囲を、バイアステープでくるみます。
テープの始めは5mmほど折り返して、終わりは2cmほど重ねましょう。半返し縫いで一周縫います。
バイアステープの縫い方・つなぎ方は、こちら↓↓のコラムで詳しく解説しています。
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裏側はまつり縫いで縫います。
丸形のキルティング鍋敷きミトンの完成です!
ミトン(鍋つかみ)としても使える!キルティング鍋敷き
表面のスリット部分に、親指とその他の指を差し込んで、鍋つかみとしても使えます。
厚手のキルト芯を挟んでいるので、熱いお鍋もしっかりつかめますよ。
今回はすべて手縫いで作りましたが、もちろんミシンでも簡単に作れます。
ミシンの場合は、柄に沿ったキルトはできませんので、市販のキルティング生地のような柄でやってみてくださいね。
鍋敷きミトンの手作りにオススメの生地
鍋敷きや鍋つかみ(ミトン)の手作りには、天然繊維の生地を使うのがオススメです。
ミトンは熱いお鍋をつかんだり、オーブンの中のものをつかんだりします。
ポリエステルなどの化繊だと、熱で繊維が溶けるとまではいかなくても、表面がテカテカになるなど劣化する可能性があります。
今回の鍋敷きミトンで使用した生地は、表地裏地ともnunocoto fabric。
表地はコットン100%のオックス地。「ほんのりレトロな小花」という、かわいい花柄デザインです。
裏地はコットンリネン(ビエラ)の白無地です。
今回は手縫いでキルトをしたので、薄地~中厚地くらいの生地を選びました。(厚地だと縫えないので…)
ミシンで作る場合は、もっと厚手の生地を選ぶと、より耐久性の高い鍋敷きを作ることができますよ。
nunocoto fabricは全部で2,000以上のデザインがあり、さらに柄ごとに6種類の生地素材を選ぶことができます。
ぜひお気に入りの生地を見つけてみてくださいね。
- 価格:1,100円 〜 1,980円(生地の種類によって異なる)
- 素材:オックス/ダブルガーゼ/ローン/ビエラ/ツイル/キャンバス
- 巾:約110cm(プリント巾は約108cm)