いざ編み物を始めようと思い立って編み針を初めて購入するとき、種類がたくさんありすぎて、どれを使っていいか迷ってしまうかもしれません。
このコラムでは、編み物の初心者さん向けに「棒針の選び方」のヒントをお伝えできたらと思います。
【編み物基礎】棒針の号数とは?
棒針の号数とは、棒針の太さを表します。
棒針の太さは、0号~15号と数字が大きくなるほど太くなり、15号以上の太さだと「ジャンボ針(7ミリ〜15ミリ)」と呼ばれます。
毛糸の太さと編むのに適した針の号数の目安は、毛糸のラベルにも記載されています。
棒針のサイズ対応表(号数/mm)
号数 | mm | 毛糸の目安 |
---|---|---|
0号 | 2.1mm | 極細 |
1号 | 2.4mm | 極細・合細 |
2号 | 2.7mm | 合細 |
3号 | 3.0mm | 合細・中細 |
4号 | 3.3mm | 中細・合太 |
5号 | 3.6mm | 中細・合太 |
6号 | 3.9mm | 並太 |
7号 | 4.2mm | 並太 |
8号 | 4.5mm | 並太 |
9号 | 4.8mm | 極太 |
10号 | 5.1mm | 極太 |
11号 | 5.4mm | 極太 |
12号 | 5.7mm | 極太 |
13号 | 6.0mm | 極太 |
14号 | 6.3mm | 極太 |
15号 | 6.6mm | 極太 |
ジャンボ針(7mm~15mm) | 7.0mm~15mm | 超極太 |
初心者さんは、ストレートヤーンの並太の毛糸が編みやすくてオススメです。
なので、棒針も6号~8号を目安に購入してみてはいかがでしょうか?
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棒針のサイズ(号数)の選び方
棒針の号数を選ぶときは、使用する毛糸のラベルや、本で使われている棒針のサイズを参考にします。
毛糸のラベルには、参考の棒針サイズと、その棒針を使ってメリヤス編みを編んだ場合の標準的なゲージが書かれています。
そして編み物本には一般的に、作品ごとに指定糸(作品に使われている毛糸)と、棒針のサイズが記載されています。
毛糸のラベルや作品に記載された棒針を参考にして選び、一度、自分のゲージを編んでみましょう。(ゲージについては別コラムも参照くださいね。)
ゲージをとることで、作品にあった適切な棒針のサイズを選ぶことができますよ。
毛糸の太さと棒針の太さの相性が悪いと、編み地がゆるくなりすぎたり、きつくなる原因になります。また、編んでいて疲れます!
ゲージをとるのは面倒だなぁ〜と思う方も、まずは、本や毛糸のラベルに書かれている目安サイズの棒針を選ぶことをおすすめします。
棒針は1号違うと使えない?対応する号数を持っていないとき
指定サイズと異なる棒針で編み物をしても、ゲージさえあっていれば全く問題ありません。
例えば、本には8号使用と書いてあるけど、7号しか持ってないというとき、どうするか悩みますね。
本や毛糸のラベルに書かれている棒針サイズは、あくまで参考のものなんです。
自分の持っている棒針のサイズが、編みたい作品に合っているか確認するためには、ゲージを取るのが一番です。
ゲージをとってみると、本では8号の指定だけれど、人によっては7号を使った方がいい場合もあるんです!
面倒くさいですが、ゲージを編むと作品に合う棒針サイズを見つける手助けになります。
作品に対応していないサイズの棒針を使って無理やりゲージを合わせようと、緩めに編んだり、きつめに編んだり、手加減で調整するのはおすすめしません。変なところに力が入って、編んでいて疲れてしまいます。
ゲージが違うと出来上がりのサイズに影響します。
わたしの場合、ゲージを編まずに編み進めて、失敗したことは数知れず。。。
サイズ以外にも!棒針の種類と選び方(素材の違い)
手芸店などに行くと、竹製の棒針を一番よく見かけるのではないでしょうか?
ところが棒針の素材には、竹製、金属製、木製、プラスチック製などがあります。
竹製
いちばん手に入りやすく一般的な棒針です。軽くて丈夫。とても扱いやすい素材です。
価格は100円ショップなどでも手に入るので様々です。本数やサイズによっても変わります。
個人的には、信頼できるメーカーのものを選んだ方が、先端の形状まで編みやすさが工夫されているので無難だと思います。
>>編み針「匠」 | 商品紹介 | CLOVER | クロバー株式会社 | 編み物・裁縫・ソーイング・手芸・ハンドメイド用品
>>アヴリルオリジナル玉付棒針(33cm)竹の商品詳細|糸の専門店アヴリル [AVRIL]
実は日本で主流の竹製の棒針は、海外では珍しく、海外では金属製や木製の棒針が多いようです。
木製
海外製の木製棒針には、ローズウッドやエボニーなど様々な木が使われるようです。寄木の美しい棒針が、輸入の編み物道具を扱うお店やネットショップで手に入りますよ。
価格は1,000円くらいから見つけられます。
>>木製棒針(Knit Pro ニットプロ)取扱店(楽天市場)
プラスチック
プラスチック製の棒針は個人的に使ったことがありませんが、気軽に編み物を始めたい方向けでしょうか。
ものによって感触が硬かったり、しなりやすいものだっだり個体差がありそうです。
価格は100円ショップなどでも手に入るので様々です。本数やサイズによっても変わります。
>>クロバー ニューカラー2本針 ジャンボの商品詳細|糸の専門店アヴリル [AVRIL]
プラスチックならではの、ポップでカラフルなかわいい棒針も探せば探すほど見つかりそうですね!
それにしても棒針の素材が、それぞれの国の自然環境や文化とつながっていると思ったら楽しくなってきますね。
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サイズ以外にも!棒針の種類と選び方(玉つき・玉なしの違い)
玉つき棒針
玉つきの棒針は、表編みと裏編みを繰り返して編む「往復あみ」をするときに使います。
編み目が外れないように片側に玉がついています。短い2本針やジャンボ針もあります。
セーターの見頃や袖、マフラーなど、一般的なものを編むときによく使われます。
玉なし棒針
玉なしの棒針は、棒針の先端が両側とも尖っていて、両端から編むことができます。4本もしくは5本セットで使い、帽子やセータのえりなど、輪で編みたいときに使います。
棒針キャップを片方に使えば、玉付きの棒針と同じように使うことができます。(ストッパー代わりに輪ゴムをグルグル巻いてもいいと思います。)
手袋など小物を編むための短い棒針もあります。編むものによって針の長さを選ぶといいですね。
サイズ以外にも!棒針の種類と選び方(その他(輪針))
輪針は、2本の短めの針がビニールのコードでつながっています。主に輪編みに使います。
短いコードを選べば、靴下や手袋のような小物を輪編みで編むことができます。
また輪編み用としてだけでなく往復編みにも使えます。
長いコードを選べば、ストールのような幅の広い作品にも使えるのでおすすめです。
>>クロバー 匠 輪針-S 80cm 0号 (45-800) (M)_b1_ オカダヤ(okadaya)
>>Addi-アディ- 輪針 80cm/1.5mm(714-7) ゴールド (M)_b1_ オカダヤ(okadaya)
個人的におすすめの棒針をご紹介!
わたしに一番馴染みがある棒針の素材は、やっぱり竹製の棒針です。
編み物の得意な祖母や母が使っていたこともあり、身近で初めて手にしたのも竹製。
軽くて丈夫、そして手触りが良く毛糸の滑りも調節しやすいので好きな素材です。
様々なメーカーもあるようですが、いちばん手に入りやすいものを使っています。
ただ、細かいフェアアイルのニットを編むようになってから、竹製以外に少し先の尖った金属製の輪ばりも使うようになりました。竹製のものに比べ編んでいるとき硬く冷たい感触がします。
音もカチカチとした金属音がするので、好みが分かれるかもしれませんね。
先が細い分、スッと毛糸に針が通るので慣れると心地よく使えますよ。
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