縫いしろ(布端)の処理というと、ジグザグミシンやロックミシン(ふちかがり)を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
手縫いの場合は、ブランケットステッチや千鳥掛けも布端の処理に使える縫い方です。
でもそれ以外の方法もあるんです!
- 袋縫い
- 折り伏せ縫い
- 割り伏せ縫い
これらの処理方法はジグザグミシンよりも丈夫で、布端が外側にでません。
バッグの内側やお洋服作りでよく使われる、これら3つの布端処理の方法を写真付きで解説していきます。
袋縫いのやり方
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袋縫いのやり方 解説動画
袋縫いのやり方を、動画でチェックしたい方はこちらをどうぞ!
折り伏せ縫いのやり方
折り伏せ縫いのやり方 解説動画
折り伏せ縫いのやり方を動画でも解説しています。
写真だけじゃわかりにくい…という方は、ぜひご覧ください。
縫い代を倒す方向
折り伏せ縫いの縫い代は倒す方向がわからない!という方も多いですよね。
とくにブラウスやワンピースなど、お洋服の場合は倒す方向に悩みます。
実際のところ、どっちの方向に倒しても特に問題なく、デザインやシルエット、生地の厚さによって判断がわかれるようです。
koshirau編集部で既製服をいくつか調べてみたところ、次のような結果になりました。
- 脇:後身頃側が多い
- 袖:身頃側、袖側の両パターンあり
洋裁本や教室によっても、倒す方向にバラつきがあるようで、「コレじゃなきゃダメ!」という正解はありません。
ただ、倒す方向は一定に揃えるようにしましょう。
右袖は身頃側、左袖は袖側…など、倒す方向がバラバラにならないように注意してくださいね。
割り伏せ縫いのやり方
割り伏せ縫いのやり方 解説動画
割り伏せ縫いのやり方を動画でもご紹介しています。
こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
袋縫い・伏せ縫いの縫いしろは何センチにすべき?
袋縫い・折り伏せ縫い・割り伏せ縫いをする場合、縫い代は1cm以上とったほうが縫いやすいです。
- 袋縫い:1.7cm~2.0cm
- 折り伏せ縫い:1.0cm~1.5cm
- 割り伏せ縫い:1.0cm~1.5cm
ほつれやすい生地(ダブルガーゼなど)を扱う場合は、やや多めの縫い代にしておくと縫いやすいですよ。
またお裁縫初心者さんや手縫いをする場合も、縫い代は多めにしておくことをオススメします。
使用する生地や縫い方、ご自身の技術力などによって、縫い代の幅を決めて下さいね。
どの布端処理にする?伏せ縫いと袋縫いの使い分け
「袋縫い、折り伏せ縫い、割り伏せ縫いの縫い方はわかったけど、どれを使ったらいいの?」
と、使い分けに疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
ワンピースにはコレ!シャツの脇にはコレ!など、特に決まりはないので、好きな方法を選んで構いません。
メリットや特徴を表にしたので、参考にしてくださいね。
特徴 | 使い分け | |
---|---|---|
袋縫い | 簡単!やや厚みが出る | ほつれやすい生地、薄手の生地に |
折り伏せ縫い | 丈夫できれい、やや手間がかかる | お洋服作りに |
割り伏せ縫い | 比較的フラット、表面にステッチが2本出る | 厚手の生地、お洋服作りに |
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このコラムで使用した生地
- 価格:990円~/50cm
- 布幅:約110cm(プリント幅:約108cm)
- 素材:綿100%、綿75%麻25% ※素材や生地の厚さを選べます
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